講演会レポート

(第9回勉強会)平成9年2月15日 講師:柴原 数雄氏

無機質系断熱材について

 珪酸カルシウム系断熱材の特性 

無機質系断熱材のうち今回の素材は、珪酸カルシウム系断熱材についての話です。

 珪酸カルシウムの原料は、シリカ(Sio2)で、古くは珪藻土であったが、今日では良質の珪藻土が少なくなってきたこともあり珪石を原料としているようです。

 珪藻は当勉強会で取り上げられ学んだように多孔質で、この特徴が断熱特性や、後で述べる調湿作用をもたらすようです。

 もちろん不燃材料で、不完全燃焼でも有毒ガスを発生することは無いとのことです。

珪酸カルシウムは、シリカと石灰と水とを結晶化反応させることにより、珪酸カルシウム結晶がマリモ状になり、これが集合することにより、断熱性や軽量化、及び耐火性能などの特性がで、さらにこれらの特性を向よすることが出釆るとのことです。

 文化財保護に利用

調湿作用を活かし、原材料の持つアルカリ性を中性化処理して美術館や博物館などの文化財の保護に、木材に変えて用ている例もあるようです。参考資料で示すようなデータ−がありますが、簡単な実験をして木材や珪藻土あるいは炭との比較をしてどの程度なのか確かめてみてはいかがかと思います。

 粉塵対策は?

会場からは、作業性の面で現場での切断が可能な一方、一面真っ白になるほどの粉塵が出ることへの改善策についての質問が出ましたが珪酸カルシウムの特性上、根本的な解決策はないとのこと。

 自分なりに特性を研究を

エネルギー消費の面からは珪石から製品になるまで加熱加圧加工と、乾燥処理などエネルギーを使って製品化している点において、炭化コルクや羊毛などの自然素材の断熱材との差があると思い凛す。

GW・岩綿1・スタイロフォームなど、各自が従来使っていた断熱材に対して、珪酸カルシウムについて検討し、その特性を自分なりに研究してみる価値はあると思います。 

(鳥居)

 

 

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