講演会レポート

(第11回勉会)平成9年5月17日 講師 道家 力夫氏

生活環境に優しい糊の話

勉強会 報告 (対象者 会員のみ

テーマ   安全なクロスのり

講師  道家 力夫 氏  (有限会社 ながら糊本舗)

場所  伊勢通3階会議室

日時  平成9年5月l7日{はれ)13:30より

出席人数15名 会員のみ

 当日は、講師との名刺の交換の際、まず最初に驚かされたのは、一人一人にその場で、杉の薄くスライスした名刺の台紙に、筆でお名前と住所を書いでくださったことだった。

 資料のレジュメ等は無く、問答形式でお話を伺うことができた。少人数は、このように詳しく聞きたい時には、良い傾向と思う。さっそく、今回の内容をレポートしていこう。

 話された順番にレポートしていくので分かりにくい点があるかもしれないが勘弁してください。

 道家氏は、小学2年の時より、糊と染料を混ぜて炊き、蛇の目傘の和紙に貼る、紙染め屋の家業を手伝い、その際、多量の糊を使用していた,兵隊から復員した後も、約6年ほど続けていたそうだが、コウモリ傘の出現で急速に蛇の目傘の需要が減り、糊だけを販売する方向へ移行していった。糊は、紙箱の製作や洗濯の洗い張り、フスマや表具、天井板へも利用され需要があった。その後、天井板の需要が落ち込み、印刷紙に代わり、当初、10O軒近くあった得意先も1O軒程度となった。また、タイルを張る際にタイル同士をつないでおくための紙を貼る糊を開発して、水をつけると2分ではがれるという目的に応じた物を製作してきた。

 今回紹介するクロス用の糊は、5年前より開発に着手し、2年前に<はればれ>として商品登録をした。主な成分は、小麦粉60%、タピオカ澱粉20%、コンスターチ20%で、コンスターチは、粒子が固く特殊加工すると粘り気が出て、耐水性もあがる,顕微鏡でみると、粒子が5角形になっていて水に溶けにくいそうだ。小麦粉澱粉は、粒子が丸く、ゲル化するのが遅く持続性が長くなる。また、溶くにも溶きやすい段階があり、加工法により区別される。仕分けをせずに作られた糊を<ごみ>と呼ぶそうだ。仕分けされた物は、特等、l等、2等、3等、4等と等級を分ける。水で攪拌するとグルタミンサンソーダが先に採れる。澱粉の方はその澱粉を含んだ水を樋に流すと、特等澱粉より順番に沈殿していく。一番早く沈殿した物は、糊にしてから長持ちし、固くならずに、保存できる。

 <はればれ>では、特等から3等までの糊をブレンドして使遡しでいる。JIS規格では、冷蔵庫に入れ、38℃のお湯に入れて戻し30分で、元の状態に戻す。これを5回繰り返すとJIS規格に適合するそうだ。はくり強度もシナベニヤに糊をつけて貼って、試験する。

その他、カビ試験、PHは4から8までとなっている。

 澱粉を溶くための水は軟水でないと長持ちしないそうだ。通常使用されているクロス糊にホルマリンが含有されてる理由にはヽ接着力をあげることや防腐にも効果をあげることが主な理由である。今回の糊には、防腐材として、クエン酸と塩化ナトリウムを使用し、PVA等の化学物質は入ってないそうである。某社の糊には(ホルムアルデヒドが含有されてないとメーカーが説明して、多量に販売されつつある商品)には、酢酸ビロールが30%近く含有されているようだとのこと,(1箱 2400円で版児されている)

ちなみに<はればれ>は、18KG 1箱 16OO円 (送料別)です。

 ホルムアルデヒトの含有されている物は手が荒れるそうです。このあたりから、本論と離れて、会員の犬飼氏も会話に混ざりながら、いささか、若年者には(3O代)聞き慣れない話となった,

* 昔は、生フを乾かして竹皮に塗りつけて、それを臼でひいた物で、皮を接着したそうだ,それを、<ばんじゃく>(盤石)というそうだ,(辞典で調ぺてないので、あしからず)近所に干してあったと証言する会最もいた。

* ニカワは、ゼラチンで、紙箱屋さんが使用する。紙か反らないそうだ。

* ケップン(血粉)は、血を粉にして水とねって糊として使用。乾くと茶色になる。犬飼さんの家では、女性の経血を集めて糊を作ったことがあるそうで、それか一番高級だったとのこと。

* 合板の糊は、昔は大豆(タンパク質)で、終戦後は尿素となった。

* 糊に染料を混ぜると塗料となる。

* 水性塗料にはPVAが入っている。

 

最後に講師の道家さんの健康法が披露され、出席者全員、興味を持って聞き入った。

<断食健康法について>

 35才で胃下垂から、肝臓を悪くし、黄疸が全身に出て、死を覚悟した。医者に断食を進められ、15日間、水だけで過ごして、その後、全快。しじみの汁を1週間のみ続け、21段階の食事を経て、平食に戻して、蘇った。5年前にゼンソクになり、医者が死ぬまで冶らないといわれたが、1週間の断食で、3日目にとまった。現在に至るまで、再発なし。また、大腸ガンと診断されたこともあるそうで、その時は、ピワの葉を使い捨てカイロに貼って、お腹と背中に貼り、1週間続けたら、ガンが消えたそうだ。不思議な話。

おまけの話で、歯茎がはれたら、ヨーチンか一番だそうです。

 

 今回の勉強会は、会員のみで、少人数ということが幸いし、自由に会話しながら、聞きたい事を聞けた。

 参加者は、最後に<はれはれ>を、おそるおそる口へ運び、昧を確かめた。塩っぽい味がした。とにかく、道家氏は年輪を感じたが、商売気は感じなかったし、この商品は、本物だと思った。皆さんも一度、使用してみて、感想をお聞かせください。

レポート担当  CNネット事務局  大江 忍 でした。

製品情報  商品名    貼れ晴れ

      会社名    有限会社 ながら糊本舗

            岐阜県羽島郡柳津町佐波4438

            TEL 058-279-0378   FAX O58-279-2589

 

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